FXってなに?


小心痔主の手術日記


- 予備知識? -

 

<様々な治療法>

ひとくちに痔といっても、症状によって様々な治療法があるようです。
イボ痔と呼ばれる内痔核や外痔核、それに切れ痔、男性がなりやすいという痔瘻(ぢろう)など、それぞれの症状によっていくつかの治療法があるようです。
基本的に、痔瘻の場合には手術をしなければ完治させることはできないようですが、それ以外の症状の場合には、薬での保存療法も選択できると思います。
※痔瘻は複雑化する前に処置をしておかないと、後々面倒なことになるこもあるようです。

手術の場合にも症状によっていくつかの方法があり、最近では内痔などに適用できるという、あまり痛みを伴わない手術法(PPH法)などもあるようです。

また、日帰りで処置が可能な療法などもあるようですが、それぞれの治療法には異なる特徴がありますので、診察される際には、下記のサイトさんなどで事前に少し知識を身につけておかれたほうが宜しいかもしれません。

大腸.comさん

痔プロ.comさん

※当サイト筆者の経験は、結紮切除法、痔瘻根治手術、で書かれております。

(健康保険について)

健康保険が適用できるかどうかは、治療法にもよるみたいです。
筆者の場合は何の問題もなく適用できましたが、治療法によっては実費負担となってしまうケースもあるようですので、処置前に先生に確認されたほうが宜しいと思います。


<麻酔について>

麻酔方法は病院によって異なるようです。
筆者の場合は、お尻の周りに注射で数本打つ局所麻酔でしたが、効きが悪い方は下半身麻酔になると言っていました。(下半身麻酔は術後、後遺症でしばらく頭痛などが起こることがあり、筆者の病院では局所麻酔が基本のようでした)

正式な麻酔の名前は、色々あってよく分かりません・・
下半身麻酔の場合は、脊椎麻酔(腰椎麻酔)、仙骨麻酔・・などがあるそうです。

大腸.comさんの関連ページ


<大腸内視鏡検査>

出血がある場合、手術前に大腸の検査を受けることがあります。出血の原因が痔によるものなのか、それとも大腸のほうなのかを調べるためです。
大腸検査は、おしりから内視鏡(カメラ)を挿入して検査を行いますが、ここのところ騒がれているように、結構多くの人がポリープを持っているみたいです。
ポリープが見つかった場合、その場で切り取って精密検査をするようですが、放っておくと大きな病気につながることがあるそうですので、痔の手術を機に、年に一回くらい検査を受けに来る人も多いみたいです。

大腸検査は検査当日に大腸の中を空っぽにしますが、下剤や腸管洗浄剤を使って何度もトイレに行くので、痔の症状によっては結構大変です。
また、洗浄剤は2リットルの水に溶かして飲みますが、飲んだ分がそのまま水のように流れてきます。ですから、病院に行く前は時間に余裕を見ておかないと、車や電車の中で・・・ となってしまう可能性もあります。
(心配な方は、3〜4時間前から服用をはじめるといいと思います)

こういったことが不安な方は、病院に着いてから洗浄するとよいと思います。

ちなみに、ポリープ切除は痛みはないみたいです。その代わり数日間は食事制限となるようです。

検査は痛いの?という疑問については、痔主の方はそれなりに痛みはあるかもしれませんが、鎮痛剤を使用する病院の場合には、寝てしまう人もいるようです。
大腸検査は医師の技術によっても痛みや「うぐっ」っという苦しさ?!は異なるようですが、筆者の場合にはそれほど痛みというのはありませんでした。
空気を送り込むので、多少お腹が張ってきて「うぐっ」というのはありましたが・・・

(検査費用)
検査費用は、健康保険の負担額(2割か3割)によっても異なるようですが、関連HPを調べると、5〜8.000円の範囲のようです。
(正確な金額は病院で聞いて下さい)
ポリープなどが見つかって、その場で切除を行う場合は、内視鏡手術になりますので、組織検査費用、薬代、数日間の食事代などを入れて25.000円前後かかります。(任意の保険が支払われるケースもあるそうです)

ポリープ切除後の食事制限は、小さいポリープの場合は1日(術後3食)で、1週間は禁酒、運動制限、となります。(出血の可能性を否定できないため)
また、ポリープの大きさによって、日帰り、1泊、3〜4泊の入院となるようです。

大腸内視鏡検査で早期ガンが発見され、切除されたぴぃ子さんのページ
http://www.geocities.jp/piiko160313/

 

経口腸管洗浄剤 服用時の緊急安全性情報(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/09/h0910-1.html

大腸内視鏡検査を行う前には、腸管洗浄剤を用いて大腸の中を綺麗に掃除するケースが多いと思いますが、腸管洗浄剤の服用について緊急通達が出されましたので、これから検査を受けられる方は内容をご確認下さい。

現在特に大腸に異常を感じていない方でも、普段、便秘がひどい場合などは、服用にあたって注意が必要のようです。

<要約>
腸管洗浄剤は、内視鏡検査や手術の前に水で腸の中を洗う際、水が腸で吸収されないよう浸透圧を調節する薬です。
通常、2リットルの水に溶かして服用しますが、一気に飲むと腫瘍や排泄物などで腸管が狭くなったところで圧力が高まり、腸を損傷する危険があるとのことです。

これらは極めてまれだそうですが、服用にあたっては排便や腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与(服用)する必要があるとのことです。


<手術・術後・排便時の痛み>

痔の手術は痛いのか?痛くないのか?

最も関心のある部分ですよね。 一言無責任に言ってしまえば、人によって異なります。 症状によってももちろん異なります。

筆者の場合はどうであったかというと、手術中は麻酔が少し痛いくらいで、あとはお腹がうっすら痛かった程度です。おしりは全然何も感じませんでした。

手術の後、麻酔が切れた時は、もうギリギリラインの鈍痛が襲ってきました。その直前には、空(から)のお腹がまるで下痢でもしたかのような痛みでした。

しかし、飲み薬と注射を打ってもらうとだいぶ楽になりました。
その晩はなかなかズンズン〜っとした鈍痛(切り傷のような痛みではありません。痛いというよりつらいです。)で眠れませんでしたが、次の日の朝からはタバコも吸いに行けましたし、薬とお風呂である程度痛みもやわらいでいました。 だいたい2〜3日もすれば、座ったり横になったりしている時は全然平気になると思います。

術後の痛みは、あまり痛がらない人もいますし、筆者のように2〜3時間は結構辛い人もいると思います。(痛み止めは少し早めにもらっておきましょう)

そして手術の翌日からは食事が取れますが、問題はその晩、もしくは翌朝のおトイレタイムです。 この時ばかりは、皆さん緊張するのではないかと思います。

自分の経験と、他の患者さんの話を総合すると、単純に「すごく痛い、痛くない」に別れるみたいです。 理由は簡単・・・

(便秘症の人は痛いかも・・・・)

術後のトイレが痛いという人は、便秘体質で出にくい人のようです。
女性も多いと思うので少し書きにくいですが、出ない人の痛みはかなりのものみたいです。 水分なども多く取るよう言われますが、それでも出ない人は出ないようです。 日頃から玄米食でも食べていればお通じが良くなりそうですが、入院するとそうもいきませんし、そういった場合は痛みをこらえてがんばるしかないかもしれません。 中には術後5日くらいの間に1回しか出ない人もいるようです。 しかし諦めるのはまだ早い?かもしれません。 普段は便秘症でも、下剤や漢方薬でスムーズ、という方もいましたので・・・

(スムーズに出れば痛くない)

筆者がお世話になった病院では、お通じをよくするために漢方薬が処方されましたが、筆者の場合は規定量の半分くらいがちょうどよかったです。
スムーズに出る人は回数が多くなるかもしれませんが、痛みはあまりないかもしれません。筆者もあまり痛みはなく、何度も行くのはおっくうですが、次第に回数も減って来るようです。
最初はまだ怖くて気張ったりできませんので、自然と落ちるのを待っている状態です。


<その他の痛みについて>

よく「ケツの穴に力入れてしっかりやれ」なんて言いますが、おしりに力が入らないと相当不便な生活だということに気が付きます。
まず男性の場合はおしっこ。力が入らない(怖くて入れられない)ので、"最後のひと絞り"が出せません。
(夜のほうも同じ理屈だと思いますが・・・)

たまに何かの拍子におしりがギュッと締まることがありますが、こいった時は痛くて当然かもしれません。(大騒ぎするほどではありません)

あとはくしゃみとシャックリ。両方ともタチが悪いです。
クシャミなどを連発してしまうと、その後しばらく痛くなったりします。

あとは・・・ 座っていて立ち上がったり、歩く時にも多少振動でズンズンするかもしれません。


<おもらし事件>

手術も終わり、翌日の夜には食事を食べられます。
次の日の朝、ふと気付くと何となくお腹がゴロゴロ・・・ 自然にガスが出る訳ですが、な、中身まで・・・ く("0")>

術後はまだ肛門の感覚も戻っていないため、ゆるめの便がくるともうコントロールできません。 おならが出るのも分からなかったりします。
ですから、ガーゼにくっついちゃうこともしばしば・・・
最初はおもらしにはかなりヘコミました。

最初のうちは、腸内のカス?のようなものが出てくるため、ちょっとドロドロしています。 出産を機に痔になってしまった方にとっては、育児もしていますしどうってことはないかもしれませんが、大の男にとってはちょっとショック・・・

でも、だいたい半日から一日すれば便の調子も良くなってきますし、自分で制御できるようになります。 (下痢しちゃうときついかも・・・)

筆者も当初はかなりヘコミましたが、他の患者さんに聞くとみんなそんな感じみたいですし、話を聞いたら開き直っちゃいました。
落ち着いてくれば、それも患者さん同士の笑い話と化すでしょう。(たぶん・・・)

※新しく来た患者さんがいたら、事前に教えておいてあげると親切?
自分だけで悩んでいるとかなりヘコミますので^^;

これって、手術法や処方される薬によっては違うもんなんでしょうかね・・・?!


<入院期間・職場復帰などの時期>

排便時の痛みを除いては、痛み自体は一週間もすればかなり軽くなります。
(でも術後、数週間は、まだ痛いです)
入院は基本は10日くらいのようですが、7日くらいで退院してしまう人もいますし、ある程度、身体が動かせるようになるのはだいたい術後2〜3日目からです。
(筆者が入院した病院では、ある程度退院日の希望も聞いてくれました)

※症状が軽い場合は、日帰りコースや数日コースもあるようです
そのかわり、症状によっては退院後、毎日通院となるケースもあります。

※内痔核などでPPH法や輪ゴム療法が適用できる場合は、日帰り、もしくは数日の入院で済むようです。

ただ・・・ まだおしりのコントロールが完全ではありませんし、一週間前後では少し便がゆるい時はきついかもしれません。
また、体液と血液が混じったようなものがたれてきますので、それが止まるまではガーゼやナプキンなどを付けることになります。
期間は個人差があるようですが、早い人は退院する時には止まっていることもあるようですし、遅い人は1ヶ月とか、もうちょっとかかるみたいです。

ですから、余裕を持って職場復帰するには、一週間では厳しいかもしれません。
できれば2週間、もっと余裕を持ちたい場合は、3〜4週間必要のようです。

ある方によれば、3週間もすればだいたい元に戻るとおっしゃっていましたが、こればかりは個人差もあるでしょうし、元の症状にもよると思いますので・・・

なるべく早い時期にという方は、ガーゼにたれる液はしょうがないとしても、排便のコントロール(適度な硬さ)は欠かせないと思います。

※筆者が入院した病院では、退院後の外来診察は退院3日目、1週間目、2週間目(前後可)、その後は様子を見て、となるようです。

※追記: 復旧までの期間について

掲示板などで手術後の痛みについての話題も多いようですので、個人的な感想を書いておきます。 手術後の痛みは人それぞれですが、筆者の場合は術後、数週間で痛み自体は軽くなったとはいえ、完全に消えるまでには2ヶ月以上かかったと思います。痔の手術は「日帰りOK」とか、「一週間〜10日」くらいと言われますが、それはあくまでも手術による絶対安静の期間?!

一度メスを入れたお尻が肉体的にも精神的にも慣れるには、数ヶ月かかることも多いと思いますので、「日帰り」や「1週間」で治る、という考え方はちょっと違うと思いますので。完治までは、少し長い目で見たほうが良さそうです。


<おしりに優しいクッション:円座>

専門医院であれば休憩室などにも置いてあると思いますが、真ん中がくりぬかれた形の座布団があります。 これは特に術後は大変楽です。 だいたい3〜5000円することが多いようですが、筆者の場合は買って来なかったことを後悔・・・ パソコンに向かっていてもおしりが痛いです^^;

一応バスタオルを円状に折り曲げて、座布団で上下からはさんで真似てみているのですが、やっぱりあの座布団じゃないとケツっぺたが痛くなります。

 (こんな感じのクッションです)

 http://www.rakujiro.com/

 ※ 又はこちらにも数種類 あります


<ウォシュレット>

肛門科の病院でしたらウォシュレットは当然あると思いますが、現在自宅にない方も、これを機にウォシュレットの導入を検討されるとよいかもしれません。携帯ウォシュレットも発売されていますが、使い勝手は人によって評価が別れるみたいです。

ちなみに、術後最初のトイレでウォシュレットを当てるのはやはり緊張しますが、筆者の場合はほとんど痛みはありませんでした。


<お風呂>

手術から2日くらい経つとお風呂にも入れるようになります。
最初はやはりおっかなビックリですが、血行が良くなるので、痛みも和らぐようです。筆者の場合は傷口にしみたりすることもありませんでした。

病院のお風呂は1人入るごとに掃除をしてお湯も換えていましたが、退院後の自宅でのお風呂の場合は、1回ごとにお湯を換える必要はないとのことでした。


<お酒>

原則的に、完治するまでは禁酒となります。
ただ、飲んでも少しなら大丈夫・・・ というのがホントのところみたいです。
「お酒は禁止」と言われてしまうと、飲みたくなってしまうのが人の子・・・
ですから、先生からは、医師としては禁止命令ということで、それはちゃんと言われます。(つまり医師には責任はないですよって意味です)
ただ、缶ビール一本くらいなら大丈夫というムード・・

しかし・・・ まだ傷も癒えていないうちに、退院祝いと称して焼酎をガブ飲みし、傷口が爆発(大出血)してしまい再入院、という方も希にですがいたようです。

筆者の場合も軽くビールなどを飲むのは好きですが、とても怖くてまだ飲む気にはなれません。。。


<夜の件>

夜の件については、痔の手術をしたらまず、しばらくはそういう気持ちにはなれないと思いますが、痛みや出血の危険(2〜3週間は特に)が減るまでは、避けたほうが良いと思います。負担をかけてはいけないのは、男性も女性も同じですね。
たまにこの件での質問もあるので、サラっと書いておきます。


<治療費>

治療費については、症状・病院によって異なると思いますが、だいたい他の病院での治療費も聞いてみると、1週間〜10日の入院で8万円前後というケースが多いようです。(健康保険2割負担・扶養家族も入院は2割のようです)

筆者の場合は9日間入院し、手術費・大腸検査費・入院費・薬代・食費や電話代、新聞代、ガーゼ代、任意保険用の診断書作成料・・・
など全て含めて8万円以下でした。
また、これに含まれないのはジュース・コーヒー代、テレビカード代などです。
※大腸検査でポリープが見つかった場合は、もうちょっと高くなるかもしれません

市販薬も痔の薬は決して安くないと思いますので、一定レベル以上の症状の方は、気休め以上の効果を期待して薬にお金を使うより、きちんとした専門医の先生に診てもらうことをお薦めします。
筆者も自分だけで我慢して、結局、悪化させてしまいましたので。。。

あとは、術後は痔主さん用クッションがあると楽ですので、5000円くらいみておくとよいと思います。

※任意の保険・共済などに加入されている方は、保険金が支払われる入院日数等についても事前に確認しておいたほうが良いと思います。


<検査・手術の姿勢>

病院によって異なるかもしれませんが、筆者の場合はこんな感じでした。

 

検査姿勢
上から見た図

大腸内視鏡検査も同じ姿勢ですが、
お尻部分だけ開くズボンに着替えました

<検査時の姿勢>

横向き

 

手術姿勢
上から見た図

<手術時の姿勢>

うつ伏せ

 


Indexへ | ご挨拶 | 症状と経緯 | 病院選び | 手術と経過 | その後の日記

予備知識? 
| 掲示板 | 日記帳 | チャット | チャット(個室) | リンク集

| メッセージ | 便秘のお悩み掲示板 | おしりのアンケート | 書籍検索  |

おしりのケア