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小心痔主の手術日記


- 手術と経過 -
             

1日目

<入院 - 大腸内視鏡検査>

いよいよ入院です。大腸検査のために朝6:00から、ニフレック(腸管洗浄剤)2リットルを飲むよう書いてありましたが、おしりが痛いと来院時間の9:30までに間に合わないので、早目に起きて飲み始めました。 腸管洗浄剤は最後のほうは水(ぬるま湯?)の垂れ流し状態になります・・・。 年に一回の大掃除にはいいかも。

※腸管洗浄剤はまずいですが、鼻をつまんでグビグビ飲みます。

病院到着後、レントゲン・心電図・アレルギー反応を調べた後、大腸検査へ。
検査は医師の腕によっては痛みがあるらしいですが、専門医らしく腸内の痛みはあまりありません。ただ、痔の手術で来ているので・・・ 最初に差し込まれる時は思わず「うぐっ」っとなります。
また、空気を送り込むので少しガスがたまります。

この検査は鎮静剤も使ったので、人によってはすぐに寝てしまうみたいです。
筆者も部屋に帰ってから1時間ばかりいい気分で寝てしまいました。
今回は特にポリープも見つからなかったのですが、結構見つかる人も多いみたいです。放っておくと大きな病気になるらしいので、理想は半年〜1年に一回くらいの検査だそうです。
痔がなければあまり大変な検査ではないかもしれませんので、30歳を過ぎたら検査をしてもらったほうがよいかもしれませんね。

明日はいよいよ散々痛い思いをさせてもらったイボ痔くんとおさらばです。
夕食は流動食、午後9時以降は禁食です。
水分は当日の朝6時まではとれます。

※その他、血液検査のために血液採取もしました。
血液検査などでクローン病の疑いも分かるそうです。
             

経口腸管洗浄剤 服用時の緊急安全性情報(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/09/h0910-1.html

大腸内視鏡検査を行う前には、腸管洗浄剤を用いて大腸の中を綺麗に掃除するケースが多いと思いますが、腸管洗浄剤の服用について緊急通達が出されましたので、これから検査を受けられる方は内容をご確認下さい。

現在特に大腸に異常を感じていない方でも、普段、便秘がひどい場合などは、服用にあたって注意が必要のようです。

<要約>
腸管洗浄剤は、内視鏡検査や手術の前に水で腸の中を洗う際、水が腸で吸収されないよう浸透圧を調節する薬です。
通常、2リットルの水に溶かして服用しますが、一気に飲むと腫瘍や排泄物などで腸管が狭くなったところで圧力が高まり、腸を損傷する危険があるとのことです。

これらは極めてまれだそうですが、服用にあたっては排便や腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与(服用)する必要があるとのことです。

※ 検査当日に腸管洗浄剤を服用する際、自宅で服用するよう指示される場合もありますが、完全に腸内が綺麗になるまで何度もトイレに行くことになりますので、自宅ではなく病院に行ってから服用するのも良いと思います。
(中途半端に家を出ると途中でもよおしてしまう危険性もありますし)
         

 

2日目

<いよいよ手術のお時間>

さて、もうここまで来たら緊張してもしょうがありません。
手術は午後なので、朝からの待ち時間がたいへん・・・ 早い所終わらせたいという気持ちでいっぱいになります。

その間、喫煙場所で先輩の元痔主の方に色々アドバイスを受けます。
痛みや麻酔の効きは人によってマチマチみたいです。
そろそろ時間がせまって来たので、先輩方に「じゃあまた明日〜」っと送り出されます。 これから翌日の朝まではタバコも吸えません。

いよいよ看護婦さんやヘルパーさんがお出迎え。
部屋で手術着に着替え、点滴をしながらガラガラ運ばれていきます。

手術室に到着し手術台へ。 緊張はこのへんがピークでしたが、あまり緊張はしていません。 このイボ痔くんとおさらばできるなら・・・^^;

先生が入って来られ、おしりの少し上に麻酔を2本打ちます。
下半身麻酔は副作用で激しい頭痛が起こることがあるらしいので、まずは局部麻酔で効きを確認し、どうしても効かない人だけ下半身麻酔となるようです。

麻酔が効くのを待つ間、看護婦さんにおしりの毛を剃ってもらいます。
電動ひげ剃り?痛みはありませんが、やはりちょっと恥ずかしい・・・

10分くらい経過すると、肛門を針でチクチク差して、麻酔の効きを確認します。
麻酔の効きが悪い場合は、肛門付近に直接注射します。
(6本打ったという人もいました)
これはすぐに効き、いよいよ手術開始。

手術姿勢
上から見た図(うつ伏せ)

手術法は結紮切除法という方法みたいです。


手術となると、やはりおしりに力が入ります。
先生が、「あまり力入れると筋肉痛になるよ」なんて言ってましたが、翌日本当に筋肉痛になってる人もいました^^;

筆者も最初はついつい力が入ってしまいましたが、
「これでイボ痔くんとおさらば・・・ ルンルン〜♪」 っと自己暗示。

痛みはありませんので、あとは20分くらい我慢していればすぐに終わってしまいます。止血のためレーザーを使っているのか、おしりの辺りでパチパチ音がしています。感じるのは「なんとなく手術しているなぁ〜っ」といった程度です。
あと、肛門がグッと引っ張られた感じはしています。

そうこうしているうちに手術終了〜。
イボ痔だけかと思ったら、痔瘻もあったみたいです く("0")>
一通りごっそり取っていただきました。

最後に、看護婦さんが、「今取ったの見ますか?」と聞いてきましたが、「いいです・・・」→「やっぱり、はい」→「やぱ、いいえ」 と・・・

結局見ずじまいで部屋に戻りました。 小心者ゆえ。。。
他の患者さんは結構見てたんですけどね。


さて、これからが本当の?本番です。

麻酔はだいたい2時間くらいで切れるみたいで、その後が最も痛い時間です。
薬は痛くなり始めたらまず飲み薬、それでも痛ければ注射という順番です。
筆者の場合は1時間30分後くらいからお腹が下痢でもしてるかのように痛みだし、それが収まってきたかと思うと今度は本番のズンズンとした鈍痛です。
出産ってあのお腹の痛みに近いのかな・・・ なんて男ながらに思います。

本当はもっと早くに飲み薬をもらえば良かったのですが、少しタイミングがズレたので、2〜3時間は結構辛かったです。(痛いというよりつらい)

注射を打ってもらうと楽になりましたが、それでも鈍痛は残ります。
注射を打つとボッ〜として気持ちよくなり眠くなりますが、それでも鈍痛のほうが勝ってしまい、とうとう当日は夜中まで寝れませんでした。

中には注射は打たなくても耐えられる人とか、あまり痛くなかったという人もいるんですけどね。 お腹の痛みもある人と、ない人がいました。

それと、翌朝までは原則として歩いてはいけないので、おしっこはベッドで横になってしなければなりません。
しかし、もうパンパンなのに、横になっているとどうしても出ません・・・

どうしても出なければ立ち上がってもいいと言われていたので、しょうがないので立ち上がって尿瓶にしました。 大漁でびっくりした・・・
       

 

3日目(術後1日目)

<本日より回復軌道に〜>

さて、痛みのピークも過ぎ、朝の回診が終われば歩くことができます。
(ちなみに、オムツをはいてます。)

ぎこちない歩き方で喫煙所に。
う〜ん、誰もいなくて寂しい・・・ とりあえず一服し、部屋に戻り、あとは喫煙所と部屋を行ったり来たり。

まだ痛みはありますが、座ったりもできますし(痔主用クッション)、夕食からは普通のご飯も食べられるようになります。

こう考えると、アッという間なのかな・・・

P.S.夜少し熱が出ました。
            

 

4日目(術後2日目)

<おもらし事件>

昨日の晩に夕食を食べたので、今日は朝からお腹の具合が・・・
便を柔らかくする漢方薬も飲んでいるので、スムーズに出るにこしたことはないのですが・・・ スムーズすぎる。。。

まだおしりの感覚が戻っていないので、オナラもほぼ素通りです。
ついでに、オナラと一緒に中身も出てきます。
当然、ガーゼにもついてしまいます。 ほとんど生まれたばかりの赤ちゃん状態です。 これも生まれ変わりか・・・

午前中だけで10回くらいスクランブル態勢でトイレへ駆け込みました。
さすがに、ケツっぺたもジンジンして痛くなります。

少しへこみながら喫煙所へ・・・
勇気を出しておもらしを告白すると、どうやらみんなそうらしい〜
っということで、一転笑い話に。
便秘症の人はこうはならないこともあるようですが、便秘の方は逆に痛みがすごいらしいです。
ですから、最初のうちはどっちにしてもトイレとの闘い。
出すぎるか、出ないか・・・

そうこうしているうちに、午後になると次第に落ち着いてきました。
もう"おもらし"もほとんどありません。
翌日からはだんだん感覚も戻ってきて、なんとか踏ん張れるようになります。

トイレ回数:10回以上

教訓1:少しでもお腹に何か感じたら、一目散にトイレへ。
ガーゼをテープで止めてしまうと、はずしている間に間に合わないかも・・・

教訓2:夜は心配なので、ガーゼは厚めにしましょう。
幸い、寝ている間は平気でしたが・・・

P.S.この日から入浴できます。石鹸を使えるのは明日から。
     

 

5日目(術後3日目)

<だんだん落ち着く>

昨日は散々おもらしをしてしまいましたが、今日は朝から落ち着いています。
でも、少しでも我慢しようとすると危ないので、すぐにトイレに駆け込めるよう相変わらずスクランブル態勢です。
まわりを見れば、2〜3人同じ状態。。。

そういえば、女の人はどうだか分かりませんが、おしりに力が入らないと、おしっこをするのも一苦労です。 最後の締めにはおしりをギュッと締めないといけないのですが、それができません。 ですから、自然に切れるまでただ待つ・・・ こういった問題もあったのかと今更気付きます。

点滴も今日で終わり。
最後は少し漏れてしまいましたが、点滴中に痛いと思ったらよく見ていたほうがいいみたいですね。 漏れてると痛くなってきますので、すぐに看護婦さんを呼びます。

トイレ回数:3回
          

 

6日目(術後4日目)

<さらに落ち着く>

おしりのズンズンした痛みもだいぶ和らいできました。
まだ歩くとちょっと響きますが、座ってのんきにタバコを吸っている分には全然OKです。
ただ、トイレのあとはちょっとズンズンしてるかな・・・

午前中は少しつらいのですが、お風呂に入って、回診で軟膏を差してもらうと随分楽になります。

この日あたりから、自分の意志で肛門もだんだん動かせるようになってきました。まだギュッと締めるのは勇気いりますし、ちょっと痛いですが・・・

トイレ回数:5回
               

 

7日目(術後5日目)

<寂しい・・・>

入院期間が短いため、毎日誰かが退院していきます。
そうこうしているうちに、喫煙所の常連さんもほとんどいなくなってしまいました。タバコを吸ってなくても、人と話をしていると時間の経つのが早いんですよね。 1人でベッドの上にいるのがどうも耐えられません。

おしりのご機嫌もいいので、今日もウロウロして時間つぶし・・・

トイレ回数:2回
     

 

8日目(術後6日目)

<悲しい・・・?>

いよいよ明日で退院です。いざ憧れの退院が近づいてくると、ちょっと寂しいような悲しいような・・・
看護婦さんをはじめ、ヘルパーさんもみんな優しかったからかな。

退院前説明では、大腸検査の時の写真をもらい、その時に今まで苦しめられた巨大イボ痔くんと初対面です。
これぢゃ痛い訳だ・・・ ちょっとグロテスクで怖いですが、自分の身体の中を見るのは初めてでした。
先生や看護婦さんにはそんなもの直に見せていた訳ですね・・・^^;

トイレ回数:3回
       

 

9日目(術後7日目)

<いざ退院>

朝食を食べ、退院検査を受けるともういつでも帰れます。
迎えが来るまでしばし一服。
う〜ん、いま思えば早かったな・・・
まだ少しズンズンした痛みは気になりますが、普通にしていれば特に問題はありません。

部屋の人とスタッフの方に挨拶をし、会計を済ませて帰路につきます。

まだ完治するまで不安はありますが、今まで苦しめられたのがまるでウソのようというのが本音です。
でも、いくら日本人は痔主が多いとはいえ、これが普通の姿なんですよね。

これからは今まで以上に気を付けて暮らしていこうと、つくづく思う今日この頃でした・・・

トイレ回数:2回

<手術・入院費用>

健康保険2割負担でだいたい8万円弱でした。
新聞代や電話代、ガーゼ代、診断書作成料(任意保険用)なども含まれます。

<退院後のスケジュール>

退院3日目、1週間目、2週間目あたりに外来診察を受けます。
その後は2週間に一度くらいのペースで、完治までの間通院します。

完治までの間は、朝夕の座薬(チューブ軟膏)や漢方薬なども処方されます。

 軟膏
          

 


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